B2B業態で出来ることは意外と少ない
新型コロナウィルスのため、営業の自粛や自宅待機などが続いており、まだまだ先が見通せない状況です。
飲食店ではテイクアウトや宅配に力を入れたり、オンラインサービスにシフトする会社などもありますが、そういったサービスを生業とされていない業態においても、「今この場を乗り切ること」ということで、オンラインでの営業や事務のリモートワーク化などを検討・対応されている会社も多いと思います。
ところが、オンライン化に馴染みやすい業態ならともかく、大半のB2B向けビジネスでは、意外と出来ることは限られているものです。
そもそも、一部の大企業やIT関係企業を除いて、システムが社内ネットワーク限定で構築されていて、リモートワークのインフラなど用意されていないのが普通なのですから。
今だけでなく、アフターコロナを見据えると、これまでと同様の業務手法では立ち行かなくなるのでは?と考え、これを機に新しいサービスの立ち上げを検討したり、アフターコロナに向けて業態転換を検討したりするなどの相談を受けることも増えてきました。
目の前にある業務を見直し、今日からコスト削減
アフターコロナを見据え、今から出来ることをやるのはもちろん大事なことなのですが、その前に、今目の前にある課題を解決することも同じように大事です。
つまり、今の業務を見直し、今日からコスト削減を実現することです。
一番手っ取り早いのは、コストセンターの社員を削減することですね。
ある経営者からは、「自宅待機やリモートワークを何とかしてやってみて気づいたけど、そもそもこんなに事務職の社員って要らないんじゃないかな?」なんて話を聞くこともありました。
いきなり大ナタを振るう経営者の方はそれでも良いと思いますが、もう少し現場を気にされる経営者の方に向けて、今日からできるコスト削減として、「現場にあるエクセルを統合・改修すること」をお勧めします。
現場にあるエクセルの見直しこそが、最短かつ最適なコスト削減
多くの企業では、規模の拡大や社員の増加に伴って、「仕事が仕事を作る」状態となります。
社員が自分の存在意義を確立するために、様々な管理帳票が作り出され、社員が交代するたびに、「前からやっていたものだから必要なもの」として聖域化されていきます。
通常では、社員側から不要な業務(=エクセル作業)を提案せよ、と言っても何も出てこないものですが、この非常事態であれば、劇的な見直し(=業務量を半分にする)を実現することも可能です。
間違っても、「アフターコロナはオンライン化の流れだから、クラウドの業務パッケージに切り替えよう!」などと思ってはいけません。80%くらいの確率で失敗します。
(このあたりの詳細については別途ご紹介したいと思います。)
よほど事務処理のシステム化投資をしてきた会社を除いて、大事な情報は現場のエクセルにあるものと考えてください。
現場にあるエクセルを統合・改修し、リモートでも仕事が出来る業務コミュニケーション・業務フローを整えれば、無理なくコストセンターの大幅削減を実現することが、「今なら(テレビショッピングみたいですがw)」可能です。
コスト削減をし自社の基礎体力を高めつつ、アフターコロナへの手を打つ、という難しいかじ取りが求められています。
弊社も今までは現場に入り込んで改革を行うスタイルが主流でしたが、今後はリモート中心で経営や現場の改革にチャレンジしてみたいと思います。