「無価値」になったスパコン

日本のスパコン「京」(10Petaflop)が、アメリカの「Sequoia」(16Petaflop)に抜かれました。

(Sequoiaは近々20Petaflopになるそうなので、2倍の差になりますね。)

 

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG1801C_Y2A610C1000000/

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120618/403501/?ST=NC

 

たった1年の天下でしたね。

ちょっと前、レンホーさんに、「2位じゃダメなんだ!!」と吠えていた人たち、今どうしてるでしょう?

1年で無価値になったスパコン、1年のために1000億以上費やしました。

 

ちなみに、日本のメディアの記事を見ると面白いな、と思うのは、

「アメリカのスパコンが幾ら掛かっているか、絶対に触れようとしないこと」

だと思います。

 

ちなみにSequoiaは1億ドル、今のレートで79億円です。

 

http://www.hpcwire.com/hpcwire/2011-03-07/oak_ridge_looks_toward_20_petaflop_super.html

 

まぁ、書いちゃうと事業仕訳で間違いなく潰されたでしょうから、

「世間の声」とやらを誘導するためには知ってても書かなかったんでしょうけどね。

日本のマスコミはジャーナリズムではありませんから。

 

そう言えば、当時、ノーベル賞受賞者という肩書きを使って、「科学技術の振興だ!」とか

「国威発揚だ!」とか言っている、専門分野の全く違う(確か化学賞)老人がいましたね。

 

これだけ見ると、「あぁ、真剣に心配してるんだ~」とか思いそうなものですが、

彼、理化学研究所の所長さんです。

1000億のスパコン事業を独占的に受注している外郭団体のトップです。

利害関係者も何も、自分がカネを貰う当事者ですから!

そりゃ、あの手この手で反対するってもんです。

 

そうそう!

「京」、まだ世界1位でした。

スパコンでコストパフォーマンスの悪さ、世界ダントツ1位です!

多分、当分塗り替えられることは無いでしょう・・・。

「2位じゃダメなんだ!!」 の方々、おめでとうございます!