政府のシステムのCIOが、リコーの元副社長に決まったそうです。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120810/415621/
政府は2012年8月10日、政府情報化統括責任者(政府CIO)に、リコージャパン顧問の遠藤紘一氏を起用することを発表した。各省庁の情報システム刷新を指揮するほか、マイナンバー制度に伴うシステム調達の監査や各省庁の調整を担う。
米国政府の前のCIOは30代だったそうですから、まぁ、体質の違いが如実に出てますね。
大した権限の無いCIOを飾って、「改革してますという体」だけ整えた感がありありです。
ちなみに韓国はシステム改革・業務改革が制度化されて、
組織のロジックとして動かざるを得ないように設計されてます。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120731/413082/?ST=govtech&P=2
官僚は自分達の組織のロジックでしか動きませんので、
本当に改革をしたいのなら、この点だけは見習ったほうが良いでしょうね~。
(ちなみに韓国大統領が、実質占領した竹島へ訪問しましたが、
これに対する日本首相のコメントが、「遺憾です。」だって∑(゚Д゚)
「遺憾=とっても残念です」って、外国語訳されたら、
占領をしぶしぶ容認したように取られるんでしょうね・・・)
まぁ、新たな政府CIOのおじいさんの前途は絶望的ですが、
その彼の政府のシステム・業務に対する認識が公開されてました。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120810/415761/
「要件定義が甘い」
「業務改革の取組みが甘い」
ってなことが書いてあります。
ざっと見るともっともらしく聞こえますが、私から見れば
「随分ITベンダー寄りの考え方なんだな~~~~」
という感想でしかありません。
(リコー自体がITベンダーですから、当たり前と言えば当たり前ですが・・・)
「要件定義を詳しく文書に書け(それを変更するな、という意味もある)」
って、IT系の雑誌やWebにはよく登場するフレーズなのですが、
これ、完全にITベンダー側の“都合”です。
自分たちが困る(儲からない、美味しくない)からそう言ってるだけです。
今の時代の業務は、
「決められない(すぐにビジネス要件が変化するから)」
「いちいち紙に書いてられない(そんなヒマがあったのは昔のこと)」
というのが本質で、今後こういった傾向がより顕著になります。
それにITベンダーとIT雑誌社が目を背けているだけです。
そんな政府(買う側)と真逆の立場(売る側)のヒトをCIOにした時点で、
政府側の頭の悪さを露呈してますね。
今回のプロジェクトも失敗が確定しました。
いやぁ~「遺憾です!」
ちなみに、これからの時代の業務に合うシステムの
デザインの仕方、構築・運用の仕方、あるんですけどね・・・。