LGBT(特に、トランスジェンダー)へのFOROSの取り組み

LGBTや性的少数者(セクシャルマイノリティー)の社会参加への取り組み、あるいは企業のダイバーシティへの取り組みと聞いて、ピンと来る方と「なにそれ?」という方がいらっしゃると思います。

ダイバーシティは「多様性」と訳され、企業のダイバーシティへの取り組みでは、

  • 女性の能力活用
  • ワークライフバランス
  • 障がいのある社員や人々への取り組み
  • LGBTへの取り組み

…といったものが話題となっています。

今回は、その中でもLGBTへの取り組みのお話です。

LGBT、性的少数者(セクシャルマイノリティー)と言っても、なじみがない言葉かもしれませんね。
Wikipediaによりますと、“LGBT(エル・ジー・ビー・ティー)または GLBT(ジー・エル・ビー・ティー)とは、女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)、性同一性障害を含む性別越境者など(トランスジェンダー、Transgender)の人々を意味する頭字語である。LGBという頭文語は1980年代中期頃から使われ始め、Tを加えたGLBT(LGBT)という言葉は日本では、1990年代頃から使われ始めた。”…とあります。
いわゆる、数多くの性的多数者と違って、就職や就業の面では不利になっていたり、不当な扱いを受けていたりという状態です。

とはいえ、昨今ではLGBTの社会参加への差別をなくそうとする取り組みが進められてきています。

例えば、自治体レベルでは、渋谷区や世田谷区が同性カップルを男女間の結婚に相当する関係として認める証明書を発行するようになりました。こちらはニュースなどでもご存じかもしれませんね。
そして、国政レベルでも、自民党がLGBTに関する課題を検討するプロジェクトチームを発足させ、超党派の「LGBTに関する課題を考える議員連盟」は性的指向や性自認による差別を解消するための法律の制定に向けて、立法検討ワーキングチームを設置しました。
また、大企業を中心に、LGBTの社員へのダイバーシティが宣言されています。
民間サービスでも、生命保険の受取人になれたり、携帯電話会社3社は家族割引を同性カップルにも適用するようになったりしてきています。

しかし、LGBTのうちのT(トランスジェンダー)はその特殊性からも、社会参加への取り組みは一歩や二歩遅れているのが現実ではないでしょうか?
一歩や二歩どころか、LGBTの社会参加という面では、取り残されてしまっていると言っても過言では無い状態だと思います。

なぜ、LGBとTという線引きがされてしまうのでしょうか?
それは、T(トランスジェンダー)が見た目を変えるという問題を抱えているのに対し、LGBは見た目はそのままでよいという点が一つの大きなポイントとなっています。
実際、彼ら(彼女ら)は、身体の性別を変容させ(トランスさせ)ようとするので、外見的な軋轢が生じやすいと聞きます。
「なんで、○○さんは男性なのに、女装して働いているの?」という感じですね。

  • 正直に打ち明けると不採用になったり退職を迫られるかもしれない
  • 望みの性別の服装で仕事ができない
  • 性別適合手術やその他通院に理解が得られないかもしれない
  • 男性的な(女性的な)名前で仕事をしたいけど協力してもらえるのだろうか
  • “見た目”の問題で、差別や辛い目にあうのではないか
  • 結局、身体の性別に沿った服装などを強いられるのではないか

トランスジェンダーの方はこのような不安や悩みをもっており、特に求職者の場合は強く感じているのではないでしょうか。

でも、これって杞憂なんですよ。だって、ビジネスの場で、誰も気にしちゃいない。
弊社にもトランスジェンダーのスタッフがいますが、取引先などで“その点”をつっこまれたことはありません

かえって、当事者側がむやみにハードルを上げてしまっているのではないかと思います。
「上司の目が…」「取引先が…」とビクビクして、ビジネスにも打ちこめないでいるより、“そうありたい自分”で、100%ビジネスに集中してもらったほうがお互いに得と思いませんか?

今や、優秀なLGBT求職者からすれば、「理解のない企業では働きたくないと、企業の側がダイバーシティへの取り組み度合いを評価される時代です。

FOROSにおいては…

  • LGBTスタッフへの差別は一切ありません(オープンの強要もしません)
  • もちろん、望みの性別での服装で仕事をしています
  • 通院や改名手続などに、最大限の配慮をしています

…といっても、いままで散々な目にあってきた(かもしれない)当事者からすれば、まだ信用できないかもしれません。そんな調子いいこと言っても、うわべだけなんじゃない?

実は、

FOROSのスタッフの過半数がLGBT

なんです。少数派どころか、多数派です。

これってダイバーシティへの取り組みの“努力”どころじゃないと思いませんか? もちろん、話題性を追ってそうしたなんて訳じゃないんですよ(笑)

人をケアできれば、その人が一生懸命働ける。それが社会参加の道になる。ひいてはFOROSとしても社会貢献になる。そのようにも考えております。

今回の話題は、FOROSの先進性…といっても、コンサルティングやシステム開発の話題ではなく、LGBTの社会参加という社会的な先進性についてでした。

そして…もし、あなたがスタッフやパートナーとして興味がございましたら、ご連絡はこちらからお願いいたします。