とある大手ブログメディアで、以下のような記事を見かけました。
「セキュリティ意識の低さとマイナンバー制度実施の危険」
(あまりに内容が酷いのでリンクは乗せません。)
マイナンバーの仕組みをあまり知らなそうな弁護士によるもっともらしい記事ですが、ざっくり内容を紹介すると、
・特許庁PJで失敗したアクセンチュアが進捗管理をするのが心配
・OpenSSLのHeartBleedのバグが見つかったから心配
・サポート切れしたWindowsXPが大量に自治体にあるから心配
・結論、マイナンバーシステムで国民の生命や財産に致命的なダメージを与えるリスクが心配
だそうです(笑)
あまりに悲惨な記事ですね・・・
昔の「住基ネットセキュリティ騒動」を思い出しました。
当時、住基ネットの機器に直接接続して、アタックを掛けることで、「アタックに成功する可能性がある!!」と、鬼の首を取ったように大騒ぎしていました。
そりゃ、機器に直結すれば「成功する可能性」はあるわな・・・、と思ったものです。
まあ、機器に直結できるんなら、住基ネットやマイナンバーなんぞではなく、全銀ネットやCAFISとか、大手ショッピングサイトのほうがお勧めですよ(笑)
そもそも、OpenSSLとか、WindowsXPとか、クローズドな情報交換のネットワークには関係無いじゃん!というような技術的な話はさておき、
「マイナンバーシステムで国民の生命や財産に致命的なダメージ」があると、こういった人たちが勝手に想像して喧伝していることが問題ですね。
住基ネットにしても、マイナンバーにしても、基本4情報(個人の氏名、生年月日、男女の別、住所の総称です。(利用者規約第1条第3項第1号))しかターゲットにしておらず、しかも、マイナンバーに至っては、その基本4情報すら、ネットワークに流れていないというのに・・・
自分の無知を晒す前に、ほんのちょっとだけググれば判ることなんですけどね~
その基本4情報ですら、各自治体が個別に持っている情報より、大手ショッピングサイトのほうが、その量も正確さも間違いなく上です。ハッキングするなら、断然お勧めです(笑)
誰がわざわざ、マイナンバーを狙うんでしょうかね・・・
「セキュリティ」とか言う割には、セキュリティのことが判って無さ過ぎのように思いますね。
こういう人たちがしたり顔で本質の判らない宣伝をすることで、また一つ、無駄なネットワークシステムが増えていくんでしょうね・・・
あ、ちなみに、「特許庁の失敗をやらかしたアクセンチュアが心配」というのは、ある意味当たってます(笑)
でも、今回は国産大手ベンダーの連合軍による受注ですので、多分無事動くと思いますけどね。
アクセンチュアへの発注自体は無用ですが・・・